カード作成の進行状況です。なお、以前の古い投稿は削除しました。
紙からネットに移行する際に気に入って使い始めたのがEvernoteだった。
日本語化される前から利用し、課金もしていたけれど、重くなってしまっては素早いメモが不可能となり、とうとう使うのを止めてしまった。
今では無料サービスでも多種あって、いろいろ使ってはみるものの、Evernoteが一番という思いは変わらないな。
梅棹による直筆のカードより
発見の手帳 早くかかねばだめ
「発見」は、できることなら即刻
文章にしなければ だめだ。
できない場合は、見出しだけでもすぐ
に書く。あとで、時間をみつけて、
その内容を肉づけして書く。
見出しだけ書いて、何日もおいておくと、
「発見」は、色あせて、しおれてしまう。
何を発見したのか、わからなくなることさえ
ある。「発見」にともなう感動がさめぬ
うちに書かなければ、書けなくなるものだ。
日々の考えごとに、B5カードが必須アイテムとなっている。
そんなわけだから、家のあちこちにペンとともに置いてあるし、さすがにお風呂には持って入れないから、子供のお絵描きシートに書く(笑)
リモートワーク以前は、財布やハンカチと同様にバッグへと入れ、会社のデスクにも常備してあった。
もちろん、プライベートで出かける際にも、近所を散歩するだけでもポケットに入れて出るくらいに。
そういえば、国際日本語学会日本ローマ字会(旧 日本ローマ字会)が今春2023年3月に解散した。
創設から100年超の全国組織であり、1990年代には梅棹が7代目の会長として精力的に活動していたと、京都新聞が書いている。
本部が京都市東山区で、梅棹の自宅が北白川だったからと思わなくもないが、ローマ字論者として知られていたので自然な成り行きだったのかも知れない。
知的生産の技術を改めて読み直してみると、1969年に発刊した本なのに、時代が大きく進んだ今でも通用するような思考に出会うという、その先見性に驚くばかり。
50年ほどが過ぎた2020年には100刷に至るほど読み継がれてきた理由が分かるような気がする。
※タイムラインの表示を再開しました。
お待たせしてすみません。
梅棹が提唱したカードを使った情報の分類・整理術は、カード型データベースの原型というところでしょう。
これを商用ソフトウェアの形で販売したり、パソコンの純正ソフトとしても一時期はバンドルされていましたが、現在は廃れてしまった状況にあるので、端的に言えば「使いづらい」ということなのでしょうね。
というよりも、進化してリレーショナルなデータベースが一般的となり、使われなくなったと言うべきか。
個人としては面白いと思っているので、このサイトでは主要テーマの一つという扱いです。
※実はこのページも、太文字の見出しごとに情報カードとして書き出して、縦に並べて表示する「カード型データベース」で構成しています。
使いやすいようにオリジナル品として梅棹が文具店に発注したという経緯があり、著書「知的生産の技術」で取り上げたことから一般に広まっていった。
※情報カードは当時、情報を整理するための文房具として海外から輸入されていた様子。
もう随分と前のことになりますが、著書「知的生産の技術」を読み、それを思い出して改めて手に取ったこと、そして、たまたま同郷(京都市出身)だった。
梅棹忠夫が同僚や教え子を招いて開いていたという座談会 梅棹サロンの会場だった旧邸は現在、「ロンドクレアント」というギャラリーとして活用されています。
※生誕100年にあたる2020年には写真展も開かれていたようですね。
うちの家の近所、銀月アパートメントの近くに梅棹忠夫さんの旧邸があって、今はギャラリーになっている。そこでなかなか面白そうな企画展やってる。河井寛次郎さん、博次さん親子と梅棹先生のおつきあいの記録展だって pic.twitter.com/X0QB5oUPV8
— 今西 善也 (@kagizen) October 7, 2020
実際に入ってみて、「ここでカードが考案され、論文や原稿の執筆のためにカードを繰っていたのか」と思ったものです。
一般に公開するため、梅棹サロンの会場だった居間をギャラリーとカフェにする折に手直しされていますが、大掛かりな改築はされておらず、間取りなどは当時のままとのこと。
※今後は、梅棹忠夫に関連する情報にも触れていきたいと思っています。
2019年も終わろうとする頃から、京大式カードをまたもや買い求め、使い始める。
Webのクリッピングなどは、やっぱりネット上でやるに越したことはない。
一方で、考えをまとめるためのメモという意味で、何度も繰ったり、並べ替えたりといった手元に置いて使う点で、紙というのは使い勝手がいい。
原稿はパソコンに入力するのに、B6版カードを使うという手法は「二度手間」ではあっても、カードをキーボードの横に置いて、チラチラ見つつ打ち込んでいくというスタイルが性に合っているのかも知れない。
現状では、筋立てについては京大式カードに書き記し、原稿の下書きはパソコンやスマホで打ち込むというハイブリッドな使い方に落ち着いています。
一旦は枚数が増え過ぎて破綻しそうになったのに、「並び替えが容易」という点で京大式カードは優れている。
これだってメモアプリでも難なくできる作業なんですが、ソファに座って、あ〜でもない、こ〜でもないと思案しながら並べ替える作業には、紙のカードが最適ですね。
京大式カード→ポストイット 付箋と移行して約2年ほど、枚数が増えてきたところで整理が不可能になって破綻。
次にMac純正のメモアプリやiPhone / iPadのアプリなどを試してみることにして、ここに書き上げたらきりがないないほど使い、最後に知的生産ツール Notionにたどり着いたものの、ここでも問題が…
※蓄積→再利用という点では申し分なく、とても使いやすい。
ただ、この頃は外部に公開する機会が増えてきて、公開・非公開の切り分けが必要になったことで、ここでも「整理の手間が発生」し、それが煩わしくなった。
※Notionには外部に公開する機能もあるので、限られたページのみを公開するという使い方なら、ツールとしては断然おすすめ。
使いづらく感じ始めた京大式カードの次に試したのが、ポストイット、付箋。
いくつかの色を使い分けてカテゴリーのようにも整理できる。
張り替えが簡単なので、ノートなどに時系列もしくは記述順に並べるのも有効だったけれど、京大式カードのように箱に収納することができない。
ポストイットは「情報の整理には便利」だが、「蓄積して再利用という点では不向き」
さっき調べたら、京大式カードを2010年頃まで使っていた模様。
止めた理由は、枚数が増えすぎて目的のカードを探すのが困難になり、何より整理するのに手間がかかっては本末転倒だから。
メモ類その他の公開用にロリポップのサーバーを契約したのが2014年。
ポストイット→メモアプリに移行する時期あたりで、不定期なら数年は更新していて、その後は長らくそのままにして放置状態だった。
2021年になって、「個人的なメモ」として公開してみようかと思い、復活させてみた。